生きづらさを愛おしさへ

聴く専門家・春香のブログ

お母さんを悲しませたくないという優しさ

こんにちは、カウンセラー見習の春香です。

誰しもが一度は感じるこの気持ち。

「お母さんを悲しませたくない」

「お母さんを悲しませてはいけない」

優しさの塊だと思います。

自分にとって大切な人にこそ感じる気持ち。

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私も子供の頃に思っていました。

いや、大人になっても思っていましたね(^-^;

思っているがゆえに縛られてしまうことも。

 

母になり、その言葉を我が子から言われたことがあります。

その言葉を口にしたのは、長男。

長男は、2番目ということもあり私にとって育てやすい子でした。

そして、素直で恥ずかしがりやで優しく、笑顔の可愛い男の子。

 

この長男、繊細くんなので他人の感情を拾います。

小柄で華奢だった幼稚園時代、お友達に誘われ武道系教室の見学に行くと、すぐさま

「やりたい!」と言い、入門することにしました。

戦隊ヒーローに憧れていたのもあったし、私も心身ともに強くなってほしい思いがありました。体育会系が好きだったんです私。(笑)

 

真夏も真冬も冷暖房無し。試合や大会も素足で道着一枚。

キッズクラス時代は友達も居て楽しく通っていました。ジュニアクラスに移行する前から、同期が次々に辞めて行き、ジュニアクラスでは体に痣も結構出来て食欲も落ちるという噂も聞き、

「同期が居なくなって長男一人になったしジュニアクラスに移行するのも悩んでるし、長男は辞めるかもしれない。」と、当時の私は思っていました。

 

予想に反して移行する時期を自ら早め、「早く連れて行って!」と言う長男に、

拍子抜け。友達が居ないと寂しがる子だったのに、一人でも大丈夫で、新しい友達を作っていく長男を見ながら、泣き虫時代を懐かしく感じました。

 

ジュニアクラスに移行して2年経った頃、長男が武道系教室に対して消極的になり、

腹痛を訴えることも増えます。

かかりつけの小児科で何度も診てもらい薬も処方してもらうものの、最終的に大学病院を紹介してもらいました。

お腹のレントゲンの結果。。。。。なんと、便を作り始める場所から便の出口の肛門近くまでみっちりと便が詰まっていました。(ごめんなさいね、便ネタで)

腸の動きが弱っているから整腸剤と、規則正しい生活と、ストレスを溜めないこと。

 

出た!ストレス!

武道系教室と、お姉ちゃんの反抗期の両方だろうなと予想します。

 

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長男と話をしていく中で見えてきたもの。

武道系教室の先生の言動が嫌だということ。どうやら発達の遅れがある生徒さんが居たらしく、その生徒さんに対する先生の言動が嫌だし、良くないと思うと。自分まで怒られているような気持になると。

お姉ちゃんの反抗期も良い気分ではないと。これに関しては、発達段階で必要な成長でそのうち長男にもその時期が来るよと伝えました。(どっちの気持ちも分かるから、どっちの味方もしたいけどしづらいジレンマ)

 

武道系教室をどうするか問題。

辞めたくないような辞めたいような長男。

辞めさせたくないような辞めさせてもいいような私。

とりあえず、お腹の様子を見ながら行ける時に行くことに。

 

お腹はゆっくりと整っていきますが、心のモヤが取れなかった私。

でも私が決めていいのか、6年続けてきた武道系教室を辞めていいのか、どうすることが1番いいんだろうとグルグルグルグルしていました。

 

そんな中、長男を乗せて車の運転をしているときに武道系教室の話になり、

お互いになんとなく感じているのに触れないようにしていたこと。

「なんかお母さんに対して思ってることない?」と、聞いてみました。

 

しばらくの沈黙の後、

「お母さんを悲しませると思って。。。。武道系教室を辞めようと思う。」

 

「そうかー。そう思うよねー。そうかー。」こればっかり言ってたような(^-^;

一瞬の悲しみを感じたのは辞めてほしくないという私のエゴのようなもの。

言ってくれたことで、長男の素直さを改めてスゲー!とも私とは違う人間だとも思いましたし、とても申し訳なさそうな様子は、もう💛バカだなあ💛とさえ感じました。

 

「分かった。辞めよう。お母さんのことを考えてくれたのは嬉しいけど、お母さんが悲しむかどうかは、お母さんが決めることやけんね。」と、伝えました。

この当時は、私のようになってほしくないと思っていましたが、今は私のようになってもいいかと思っています。きっと大丈夫だから。

 

それと、いつか辞めたことを後悔することがあるかもしれないけど、いつからだって再開できること、大人になってまた始めてもいいと思っていることも伝えました。

 

それから武道系教室を辞め、自分自身のために何かやってみたいことが出来たら言ってほしいと伝えたら、「オレ、塾に行きたい!!」と。早いなオイ(笑)

 

塾に見学に行った際、先生との面談で

「どんなふうになりたい?どの教科が好き?」と聞かれた長男。

「オレ、楽しいのが好き!!」と長男が答えた瞬間、私は吹きました。

そして吹いた瞬間、私の鼻から鼻水が飛びだしたのです!

 

花粉症の時期で良かった。。。。。

マスクしてたから、鼻水はマスク内に吸着です。。。ふ~。。。。

 

しかし塾でも、いろいろと(^-^;

それはまたの機会に。

 

長男が見せてくれた優しさ。

言ってみないと相手がどう感じてるかなんて分からないよな~と、

改めて思いました。

私も母にもっと伝えても大丈夫だったんだろうな。

母が悲しむ結果になったとしても。

 

 

読んでいただき、ありがとうございました。