生きづらさを愛おしさへ

聴く専門家・春香のブログ

娘が限界を迎えた日

 

 

 

 

愛しい皆さま、こんにちは。

カウンセラー春香です。

 

 

社会人として働き始めた頃のことを、皆さん覚えていますか?

 

我が家の長女、春に高校を卒業後に就職して3ヶ月が経ちました。研修があったり、何度か残業があったり。

 

職場がどういう雰囲気なのか、どういう人間関係なのか、どういう業務をしているのか親の私にはさっぱり分からないものの、長女の様子から頑張っていることが感じられる3カ月でした。

 

私がどんな感じなのかを聞いても、長女は短い返事しかしないのでよく分からず。

 

休みの日には長女が好きなことをしているのを知っていたので、長女なりにリフレッシュをしながら過ごしていたんだろうと思います。

 

 

そして、つい数日前。

 

『行ってらっしゃい。』といつものように出勤する長女に声をかけ、いつものように家事をしていると、その送り出した3時間後に長女が帰宅。

 

ん?なんでこんな時間に?どしたん?

 

いつものように手洗いしている長女に聞くと、『辞めた。』と。

 

辞めた?

 

目に涙を浮かべながら足早に自室に向かった長女。

 

 

辞めたと言ってもそんな急に辞めれるとは思えない。

長女の中で限界が来て、溢れてしまった(爆発)んだろう。

 

話を聞いてみないと分からない。

と、いうことで長女の部屋に行くと、長女はベッドでうつ伏せになり泣いていました。

 

切ない。

 

昔から言葉で表現することが苦手で涙が出てくる長女です。そこに親への反抗心や拗ねが加わると、ますます言えなくなります。迷惑かけたくない、心配かけたくないという思いもあれば更に言えません。(私が長年やってきたこと)

 

 

 

私が質問をしても、詳しく話してくれることの方が少ない長女。

 

何があったのか、どんな気持ちになったのか、その結果どうすることにしようと思っているのか、という一連の流れではなく、いつも『結果』を報告してくる長女。

 

自己完結の長女は、まさに自立系女子です。

 

 

そこを踏まえた上で話を聞くにも、あまりにも情報が少ないと困るんですが…そこは想像力を駆使するしかない。

 

 

いつ頃から、しんどいなーとか辞めたいなーって思ってたん?

 

そうか、その頃から感じてたんやねー。

 

初めての仕事、初めての職場、右も左も分からないまま頑張ってきたよねー。

 

なんか嫌な人が居たりとか、意地悪な対応をされたとかあったんかな?

 

ふーん、そういうことではないんやねぇ。

 

 

そんなによく知らない大人に囲まれて初めてだらけの業務に追われてると疲れるよねー。

 

不安になることもしんどいと感じることが沢山あったと思うけど、それを職場の誰かに言うこともなく、1人で抱えてきたんじゃない?

 

この質問をした時に長女が流す涙の量が増えたり長女の感情が伝わってきたりで、私も泣きました。

 

 

それは、しんどい。大人でもその状態はしんどいんよー。しんどかったねー。お母さん気づいてあげられなくてごめんねー。

 

と、まるで独り言のような私の言葉かけですが、長女はうつ伏せのまま頷きながら泣いていました。

 

切ない。

 

 

高卒の新人である長女がどのように仕事をして、どういった対応をしているのか、どういう風に扱われているのかは分からないけど、気にかけてくれる人が居ても、「あ、大丈夫です。」って言っちゃったりしてないかなー?

 

そうかー。そう返しちゃうよねー。

 

大丈夫じゃないってことを知ってもらうことも大事なんよー。

 

なんでも自分で考えて決めて実現してきた長女は本当に凄いと思う。

 

仕事になると自分だけではないし、人と関わることが多いから余計にしんどくなったんやないかなー?

 

この3ヶ月、いっぱいいっぱいになるまで頑張ったんよねー。

 

うつ伏せから横向きになり、ティッシュを掴んで泣く長女。

 

 

1人で頑張ったり、自分の気持ちを外に出さなかったら、溜まっていくしかないから限界が来たら爆発しちゃうんよー

 

しんどいんです、困ってますって言ってもいいんよー

 

そう言われた人の反応は人それぞれと思うけど、長女が困っていることは誰かが頑張れることだったりもするし、誰かが役に立てるところでもあるから、言っても大丈夫よー

 

家でも職場でも誰でもいいから言っていいんよー

 

話を聞いてほしいって言っていいよー

 

1人で抱えてるとどんどん1人ぼっちのように感じられてくるから、それでますます溜まっていくもんねー

 

また長女の涙が溢れ出てきます。

切ない。

 

長女よー1人で頑張りすぎよー

頑張るのは偉いけど、もう少し楽に頑張っていいよー

 

辞めると決めたのも辞めることを伝えたのも、それはもうしょうがない

 

でも言われた側は、いきなり言われたら何があったのか分からないままでびっくりするし、仕事に支障が出ることもあるし

 

長女がどれだけ困っていたかを知りたかった人も、力になりたかった人も居るだろうし、お母さんみたいに気づいてあげられなかったと思う人も居ると思うよー

 

もう伝えてしまったから、それはそれでしょうがないけどねー

 

私は、泣いている長女の背中をポンポンしながら

「長女が自分で思っている以上に疲れてるから、とりあえず休みんしゃい!」

 

と、伝えて長女の部屋を出ました。

 

 

その後、家事をしながら私なりに考えます。

思っていたより早い退職だな~

限界きたか~

これからどうなるのかな~

 

と、誰にも分からない未来への不安が私の中に出てきました。

 

でもすぐに、「そんなこと考えてどうなる?頭の中でしかないやん?今大事なのは長女が回復することやろ?」という声がします。

 

その通り!ということで、いつもと変わらない日常を過ごそうと決めました。

 

いつもより長女の様子に目と気を配る以外は本当にいつもどおり。

 

 

 

仕事中の夫に長女のことを伝えると、夫はショックを受けたり心配したり怒りを感じたりしたようですが、「しょうがないわ~それが長女やもん。」と、最後は夫婦で笑いながら電話を切りました。

 

 

キッチンに立ち夕飯準備をしつつ対面に座っている長女を見ながら、『仕事をしている長女』として見ても、『働いていない長女』として見ても、『長女は長女やんなー』と普通に思ったんですよね。長女が長女である価値は何ら変わらんやないかと。

 

 

その日も翌日も目を腫らしていた長女。いっぱい泣いたんでしょうね。

 

そんなこんなでも仕事に行く長女。

今月いっぱいなのかな?と思いながら、いつものように送りだし、いつものように「お帰り」と声をかけます。

 

私の中で、ふと『長女のこれから』に思考が飛ぶことが何度もありました。(たった数日の間に)

 

そのたびに、私が考えてもしゃーないよなとなるのは、『長女のこれから』を決めるのは長女自身であること。長女には自分で決める力も行動する力もあること。

 

 

最悪の状態になったら…と想像もしました。(するよね)

まだ何も明確になっていないのに妄想力を発揮します。

 

ずっと家に居られたら…

いつまで居るか分からない日々か…

 

私もストレスがたまるから自分のケアも大事にしなきゃな~

 

そうなったら良い機会だから家事全般を教えてあげるのもいいかな~

 

長女とどこか旅行に行くのもいいかも~

 

リハビリがてら長女が学生時代にバイトしていたところに再び行くことを勧めてもいいかも~私も一緒に働きに行こうかな~

 

なんてことをぼんやり考えつつ、亡き義父と私の両親の仏壇に手を合わせて「皆さんの可愛い初孫が弱っていてピンチだから応援してあげてください。」とお願いしたり。

 

 

タイミングよく私が楽しみにしていた予定(友達宅でお茶・飲み会)もあったりで、私自身が楽しむことが出来ていたり、

 

義母さんからも「しょうがないわ~」「やる時はやる子やけん長女は大丈夫や~」と言われていたこともあったりで、いつもどおりの私で居られたと思います。

 

 

「娘は娘。私は私。」

 

この言葉を、私は何百回呟いたか分かりません。

思春期反抗期に感情が暴れまわっていた長女に、振り回されるくらい他人軸(長女軸)だったし、長女の言動がココロに刺さりまくりの私でした。

 

自分が我慢していたことをガンガン見せてくる長女に、私は罪悪感を感じまくったり、被害者意識に陥ったり。長女を愛せないと感じる自分を責めたり否定しまくったり。

 

あの時ああしておけば…という長女への終わらない後悔も何度もしました。

 

散々やってきた私です。

でももう、そういうのお腹いっぱいなんです。

 

あの時の私にはあれがベストであり、あれが私の精一杯だったんだと認めていくことや、理想のお母さんになろうとすることを止めたり、出来ていることに目を向けたり、傷ついていた自分自身を見ていったり。

 

『これが私なんだからしゃあないやん。』と、何度も自分を受け容れたり。

 

そうしたら、少しずつ楽になっていきました。

 

 

 

長女が「辞めた。」と言った日から3~4日後、「もう少し続けてみることにした。」と言う長女。

 

相変わらず、何を思ってそうしようと思ったのかという過程をすっ飛ばす長女ですが、そう報告してくれた長女が柔らかくなっていたので、長女なりに何か重たくなっていたものを一旦降ろせたのかなと思います。

 

「職場の人に何かしら言ってもらったり引き留められたりしたんじゃないの?」と聞いてみると、ちょっと恥ずかしそうに「ん~、まぁ~、ん~。」と答える長女。

 

相変わらず見えてきません。

 

イメージも出来ない情報量。

 

それでも、自分で決めたことを自分で決め直して、それを職場に伝えて、それを受け入れてもらえた長女に、「すごいね~長女すごいよ~偉いわ~頑張ったね~。」と伝えながら、泣きそうになった私です。

 

そして、すぐ気づいたよね。

あ、私、今、涙を止めたって。

 

「泣いてもいいんよーーー」と自分に言ってあげるというオチ^^

 

 

なかなか濃い今週の我が家でございますが、他にも2人なんやかんやする子たちが居るので、バランスを取りながらの日々です。

 

あ~また長くなってしまいました💦

 

皆さんも、日々色々あると思いますが、頑張っている自分も頑張りすぎている自分も、頑張りが足りていないように感じる自分も、どれも自分なんだと認めてあげてくださいね^^

 

そして、しんどい時辛い時は泣きましょう。泣いてあげてください。自分の為に。

 

 

それでは、今日はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

頑張りすぎていることに気づけず、でもなんだかしんどいという方も、お待ちしていますよ~👇👇👇

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