生きづらさを愛おしさへ

聴く専門家・春香のブログ

『予想外』『想定外』をくれる人

 

 

 

愛しい皆さま、こんにちは。

カウンセラー春香です。

 

 

『予想外の展開』が起きる時、どんな気持ちになったり反応が出るでしょうか?

 

自分が予想していた事とは違うこと…

想定外

こんなはずでは…

そんなことある?

そんなことする?

…マジで…?

ポカーン…

そう来たか~

面白いな

それも有りかも

 

私は上記のような反応がよく出るように思います。

 

私にとって『予想外』『想定外』をくれる身近な存在は子供です。

 

自分のお腹から出てきた存在で、自分と似ているようなところがあるように感じたり、自分とは全く違う存在なんだなと感じることもあったり。

 

私のコントロールや心配を手放すきっかけをくれる存在でもあり、私の偏りや、今の私を知るきっかけだったり、私の世界を広げてくれる存在でもあります。

 

 

今日は、我が家の高3長女のお話を。

 

高3と言えば『進路』を決めて進む時期。長女は早々に関西にある専門学校に行きたいと言い、オープンキャンパスに行き、先輩方の話を聞き、すっかりその気になっていたんです。

 

そのままだろうと思っていたら、7月頃に「就職にする」と言い出しまして。

(高校受験も直前で二転した長女です)

 

え?

あんなに行く気満々になっていたのに「就職にする」と決めるまでに、脳内で何があったのか聞いてみると、長女なりにというか長女ならではの理由があったんです。

 

私は、長女はそう思ったんだな。長女の性格ならそう思ってもしょうがないかもしれない。と思いつつ、「就職にするのなら学校を通して求人が来ているはずだから、それを見に行ってみた?」と聞いてみると、「行ってない。」と。

 

そうかそうか。

私が「何かしたいことや興味がある分野は絞ったの?」と、聞いてみると、「教育関係。」と答える長女。

 

え?

長女の学校に対する意見は辛口ですけど?

学校行事が嫌いだよね?

(その学校に行って良かったとは言ってます)

 

これはどうした?

長女の中で何があったんだろう?と、どうして教育関係を選ぶことにしたのか聞いてみたんですね。

 

すると長女は、「やりたい仕事は特になくて…自分の好きなものを思い返してたら給食が出てきた。」と。

 

給食?

そうだそうだ、長女は給食が好きだった。

りっちゃんサラダ(給食メニュー)が特に好きでした。

 

長女は「給食が好きだから、給食を食べることができる仕事を探した。」と。

 

…そう来たか~面白いな~と、

私は思いながら「そうか~それはいいと思う。」と、答えました。

長女が自分で考えて自分で出した答えなので、やっぱり長女は自分で決められるんだなと、改めて思ったんですよね。(親バカです)

 

10年前の私なら、眉間にシワを寄せて怒りを感じながら「はぁあぁぁぁ⁉」と、言っていたことでしょう。本当に。

 

自己嫌悪・自己否定の塊だった私は、「嫌いな自分」「許せない自分」「隠したい自分」を無意識に長女に重ねて見ていたし、「良いか悪いか」「正しいか正しくないか」「〇〇であるべき・すべき、〇〇であらねば」という思考で生きていたので、上手く『長女』を愛せないと悩んでいたから。

 

目の前に居る『長女』を『長女』のまま見ることが出来なかったんです。

それぐらい私の心のフィルターは不要なものでいっぱいだったし、自分では見ないようにしていたくらい傷ついていたんです。

そしてその分、長女のことをコントロールしようとしていました。私が正しいと思っていたし、私が安心するために。

 

でも、長女が思いっきり反抗してくれたことや弱音を吐いてくれたことで、私が変わろうと思ったきっかけをくれたんです。

 

 

話が逸れたので、戻しますね。

 

 

その直後の懇談会では、先生に渋めの顔をされながら、「その方面に進む子は2年生からそういった専門の勉強を始めたり、夏季講習や講座に通ってるけど大丈夫?」と聞かれ、長女は「大丈夫です。」と返しまして。

 

”試験まで2カ月しか無いな~”と私は思いながら、先生の話を聞き長女の様子を眺めていました。

 

先生は今からでも間に合う講座や講習案内、就職担当の先生の案内、今後の流れやらを説明してくれました。ありがたいことです。

 

帰りの車内で、夏休みに講習に通うか聞いてみると、

長女は、「こんな暑い中、通いたくない。」と。

そう言うと思ったよ、お母さんは。

 

「じゃあ、自分が出来ることをするしかないね。」と、いうことで、帰りに本屋に寄り長女が必要だと感じた参考書やら問題集やらを選んでもらい、自分で頑張ってみることになりました。

 

一応、夏休みに1日集中講座にだけは参加してましたし、久しぶりに机に向かう長女をよく目にしたように思います。

 

時折、調子はどうか・取り組んでみてどう感じてるか・何が食べたいかくらいは長女に聞いていましたが、本当に聞くだけで、長女の答えに「そうかそうか。」「そうなんやね。」と、聞く耳を持つだけのお母さんです。

 

「ダメもとでやったらいい。」「ダメだったらダメでいいからその時どうするか考えたらいい。」と、夫は言っていました。

 

日々、私が私であれるように努めようと心掛けている私ですが、長女との歴史を振り返ってみて今までの中で一番良い感じで見守れているように感じていたんですが…合否発表当日に、来ました。

 

揺れまくるしザワザワソワソワするんですよっ!!

ダメだったら何て言葉をかけよう…というネガティブも出てきます。

 

前日には「合格でも不合格でも大丈夫。どっちでも大丈夫よ。」とか伝えていたくせに、揺れまくるお母さんです。

 

これは一旦落ち着きたい!と思い、自分が落ち着く場所に行き、場の力を借りながら自分を整えます。(ちなみにこの時は、お寺さんに行きました。そこの庭園と、観音菩薩様が何だか落ち着いて好きなので。)

 

ブレても揺れても、戻ればいい。

要らないものくっつけてるなら置いていけばいい。

 

しばらくボーっとしてから帰宅して、いつも通りに家事をこなし夕飯準備をしている間、どっちなんだろう?とか、不合格だったら?とか色々と頭の中で声はしましたが、どっちだろうと長女は長女だし、私は私が出来ることをすればいいという、私の軸が立つ感覚がする言葉を選ぶということを続けながら、長女の帰宅を待ちました。

 

一旦落ち着くって、地味だけど凄く大事です。

自分が落ち着く・安心するのは何なのか、何処なのか、誰なのか。

頭の中の声は本当かを疑い確認すること、頭の中の声を自分は選びたいのか、自分が本当に選びたい言葉は何なのか。

 

帰宅した長女は開口一番、「合格した!!」と。

 

「わぁーーーすごーーーい!!おめでとうーーー!!」と、私は長女に駆け寄り、長女とハイタッチした後、一瞬長女を抱きしめました。

 

考えないほうが素直に表現できるなと感じた瞬間でもあります。

 

それから身内や仏壇に合格速報を伝え、友達や仲間にも伝えると、皆が「おめでとう!」と喜んでくれたり、「おめでたい話が聞けて嬉しい」と言ってもらえたり、「喜びあえる幸せをくれて長女ちゃんありがとう」なんて温かな言葉をもらったりと、我が娘のことで周りが喜んでくれたり幸せを感じてくれるという展開になりました。

 

その様子を見て「自分が合格した時に、もしかしたら自分の母親も表には出さなかったけど、実は喜んでいたのかもしれない。」と言う人も居たり。

 

みんな、色々です^^

私は、喜んでもらったりお祝いの言葉をもらったことも、それぞれの反応を見せてもらったことも全部嬉しかったです。

 

夫は夫で長女に「おめでとう!凄い!」と伝えた後も、「アイツ(長女)は本当に凄い。」と、嬉しそうに言いまくる夜でした。

 

そして、長女は長女で「食べ放題じゃないちょっと良い肉が食べたい。」と。

 

長男は「マジ?すげ!」、次男は「そうなん?」と。ほんと、それぞれです。

 

 

試験のために嫌な学校行事も珍しく休まず参加していた長女は今、「休む」を選んでいます。休み過ぎて先生から連絡がくるほどです。

 

次は、車の免許。

免許を取りたがらない長女。(怖いらしい)

しかし、四国で暮らすには車は絶対に乗れた方がいいと思う。

さて、どうなるでしょう。

 

 

長々と読んでいただき、ありがとうございます💛

今日はこの辺で。

 

朝晩寒いので皆さん暖かくしてお過ごしくださいね~。

 

 

私についてはこちらから  

*お問い合わせはこちらから 

*カウンセリング
こちらから